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筋肉増強外来

最近話題の格闘技界におけるドーピング問題について!

2024.09.04

こんにちは。
今回は、最近話題の「格闘技階におけるドーピング問題について」お話させていただきます。

当院は競技におけるドーピングに強く反対しています😠
ドーピング検査で特に重要視される「ステロイド剤の検出方法」と「代表的な禁止薬物」についてお話しします。
アスリートの公平な競技を守るために、どのように検査が行われているのか、そしてテストステロンやナンドロロンの具体的な影響について詳しく見ていきましょう。

 << 👨‍⚕️ドーピング検査の方法👨‍⚕️ >>
ステロイド剤の使用を見つけ出すためのドーピング検査。この検査では、いくつかの手法が使われています。
主な検査を紹介します。

尿検査
これは最も一般的な方法です。
薬物の代謝物が体外に排出される尿を分析することで、薬物の使用を検出します。
血液検査
ステロイド剤が体内に残っている場合、血液中にその痕跡が現れることがあります。特に、エリスロポエチン(EPO)や成長ホルモンの検出に有効です。
ホルモンレベルのモニタリング
テストステロンとエピテストステロンの比率(T/E比)を測定し、異常な値がないかチェックします。通常は1:1ですが、4:1を超えるとドーピングの疑いが高まります。


■スポーツ界で問題視されるテストステロン(Testosterone)
テストステロンは、主に男性ホルモンとして知られ、筋肉の成長、骨密度の増加、赤血球の生成を促進します。スポーツパフォーマンスの向上を目的に、合成テストステロンが注射や経口摂取で使用されることがあります。
作用
 テストステロンは、筋力と持久力の向上、筋肉量の増加、そして回復を早める効果があります。
副作用
 長期間の使用は心血管疾患や肝機能障害、男性では睾丸の萎縮、女性では男性化の症状(深い声、顔毛の増加)を引き起こす可能性があります。また、攻撃性の増加や精神的な問題も報告されています。
検出期間
 注射で使用されるエステル化テストステロン(エナンテート、シピオネートなど)は3週間から3か月間、経口テストステロンは1~2週間の
検出期間があります。

ナンドロロン(Nandrolone)というアナボリックステロイド
ナンドロロンは筋肉の増強と回復を助ける強力なステロイドで、「デカ・デュラボリン」として知られています。もともとは筋肉の萎縮症状を改善するために開発されました。
作用
 筋力増加、骨密度の改善、そして関節の痛みを軽減する効果があります。
副作用
 長期使用によって肝機能障害や心血管疾患のリスクが増加し、性機能障害(男性では性欲低下や睾丸の萎縮、女性では月経不順や男性化)が報告されています。
検出期間
 ナンドロロンは体内に非常に長期間残ることがあり、注射された場合は最大18か月まで検出可能です。

続いて、格闘技の世界で問題視される「禁止薬物」について話していきます。
これらの薬物は、選手のパフォーマンスを不正に向上させるために使われることがあり、競技の公平性を損なうものです。
それでは、代表的な禁止薬物を順番に見ていきましょう。

エリスロポエチン(通称EPO)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは赤血球の生成を促進し、酸素の運搬能力を向上させるホルモンで、耐久力を強化するために使われることがあります。
使用理由
 格闘技においてもスタミナは重要で、特に長時間の試合で有利になるため、EPOが使われることがあります。
副作用
 血液がドロドロになって血栓や心臓発作、脳卒中のリスクが高まるほか、最悪の場合、突然死することもあります。
検出方法
 血液検査で赤血球の数やヘモグロビン濃度を測定することで、使用が疑われます。また、直接EPOを検出する方法もあります。

興奮剤 エフェドリン ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
興奮剤は中枢神経に作用して、覚醒状態を引き起こし、集中力や反応速度を高める薬物です。
使用理由
 試合前にエネルギーをブーストするために使われることがあります。反応速度や集中力が求められる格闘技では、特に注意が必要です。
副作用
 不安感やパニック発作、不整脈や高血圧、そして依存症のリスクが伴います。
検出方法
 尿検査で簡単に検出できるため、厳しく監視されています。

利尿薬 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
利尿薬は体内の水分を排出し、体重を急激に減少させるために使われます。
使用理由
 特定の階級に合わせるために、急激に体重を落とす必要がある選手が使用することがあります。
副作用
 電解質バランスの乱れや脱水症状が起こりやすく、これが筋肉の痙攣や心臓機能の障害を引き起こすことがあります。
検出方法
 尿検査で検出可能ですが、他の禁止薬物の使用を隠すために使われることもあります。

成長ホルモン、インスリン ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
成長ホルモンやインスリンも格闘技で使用されることがあります。筋肉の成長を促進し、体脂肪を減少させる効果があるんです。
使用理由
 筋肉の修復や回復を早めるために成長ホルモンが、筋肉の成長を促進するためにインスリンが使われます。
副作用
 成長ホルモンの過剰使用は内臓肥大や糖尿病、関節痛を引き起こす可能性があり、インスリンの誤用は命に関わる低血糖を引き起こすことがあります。
検出方法
 血液検査で検出されることが多いですが、検出が難しいため長期的な監視が行われることもあります。

これらの禁止薬物は、スポーツにおける不正行為として厳しく監視されています。アスリートが公平な競技を行うためには、こうした薬物の使用を防ぐことが不可欠です。
皆さんも、スポーツの公平性を守るために、ドーピングについて正しい知識を持ちましょう。
それでは、また次回お会いしましょう🤗

詳しくは当院公式YouTubeで説明していますのでよければそちらを参照して下さい。
😊YouTube ➡︎  https://youtu.be/Ih7yuOrGnUo?si=jMvCj_CAqNKRJQEk
😊「アナボリックステロイド」についてこちらの記事でもご紹介しています。こちらをクリック
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