こんにちは。
シンメディカルから「筋肉メモリー効果」を紹介させていただきます😊
1. 筋細胞の構造と筋核の増加
筋肉は、他の体細胞とは異なり、複数の核を持つ「多核細胞」で構成されています。通常、細胞は1つの核しか持ちませんが、筋肉細胞は例外です。筋トレによって筋繊維が損傷すると、それを修復する過程で「サテライト細胞」と呼ばれる幹細胞が活性化します。このサテライト細胞が筋繊維に融合し、新しい筋核を提供することで、筋肉が肥大し、より強く成長します。これが、筋肉の筋肥大(筋肉が大きくなるプロセス)の基本メカニズムです。
2. 筋肉メモリーの科学的根拠
筋肉メモリー効果の科学的な根拠は、主に「筋核(myonuclei)」の増加とその長期的な保持に関連しています。従来は、トレーニングを中断すると筋肉が萎縮し、筋核も減少するという考えが一般的でしたが、近年の研究では、筋核が一度増えるとトレーニング中断後も消失せず、再びトレーニングを再開した際に筋肉の迅速な回復をサポートすることが明らかになっています。
3. 筋肉メモリー効果のメカニズム
筋肉メモリー効果の具体的なメカニズムは、トレーニングによる筋核の増加と、それがトレーニング中断後も保持されることに基づいています。この筋核が再トレーニング時に素早い筋肥大を可能にします。
①筋核の増加と保持
筋トレによって筋繊維が損傷すると、サテライト細胞が活性化し、筋繊維に融合して新たな筋核を提供します。この新しい筋核の増加は、筋肉の修復と成長を促進し、筋肥大を引き起こします。Schiaffinoらによる研究では、筋核がトレーニング中断後も長期間保持されることが確認されており、これにより再トレーニング時に素早い筋肉の回復が可能になります 。
② DNA転写の活性化
筋トレ再開時に、筋核は速やかにDNA転写を活性化します。DNAの転写は、筋肉の成長に必要なタンパク質を合成するためのプロセスです。筋核が多いほど、このプロセスは効率的に行われ、タンパク質合成が加速されます。これにより、筋肉の修復が迅速に進み、筋肥大が促進されます。
Egnerらの研究によると、筋核が増加することで、RNAポリメラーゼの活性が高まり、筋肉のタンパク質合成が効率化されることが示されています。この過程により、再トレーニング時に筋肉が素早く回復し、初心者に比べて短期間で筋肥大が起こります 。
③ホルモンの影響
筋トレによって成長ホルモンやテストステロンといったアナボリックホルモンが分泌され、筋肉の成長を促進します。これらのホルモンは、サテライト細胞の活性化を助け、筋核の増加を加速させます。特に若年期では、これらのホルモンの分泌が活発であり、筋核の増加が促進されやすく、筋肉メモリー効果が強力に働きます。
・「アナボリックステロイド」についてこちらの記事でもご紹介しています。こちらをクリック
・筋肉増強外来「最も重要なことは副作用の予防」こちらをクリック
・筋肉増強外来「治療効果」3倍のスピードで筋肉量が増える!こちらをクリック
【シンメディカル】
🏥新宿院/東京都新宿区新宿3丁目27−1 新宿第一ビル 4階
🏥大阪院/大阪府大阪市北区梅田1丁目3−1 大阪駅前第1ビル 3階