今回のテーマは「筋トレをしないでアナボリックステロイドを使った場合、どうなるのか?」です。
アナボリックステロイドは筋肉を増強する医薬品として知られていますが、その効果を最大限に引き出すためには、適切な食事や筋力トレーニングが欠かせません。しかし、もし筋トレを全く行わなかったら、ステロイドの効果はどうなるのでしょうか?その点を、実際の医学論文をもとに詳しく考察していきます。
1996年に行われたこの研究では、アナボリックステロイドであるテストステロンの影響を詳しく調査しました。興味深いのは、ステロイドを使用した被験者を「筋トレを行ったグループ」と「筋トレを行わなかったグループ」に分け、10週間(約2ヶ月間)の間にどれだけ筋肉量や脂肪量が変化したかを調べた点です。
筋トレなしでステロイド使用: 筋肉量が平均3.2kg増加
筋トレありでステロイド使用: 筋肉量が6.1kg増加
この研究は、テストステロン単体でも強力な筋肥大効果があることを示していますが、筋トレを併用することでその効果が倍増することが確認されました。驚くべきことに、たった2ヶ月で通常のトレーニング2年分に相当する筋肉増加が得られたのです。
この研究では、テストステロンが筋量および筋力に与える影響を調査しました。特に注目すべきは、投与量に応じて効果が変わることを示した点です。
筋断面積の増加: 大腿四頭筋の面積が9~11%増加
筋力の向上: レッグプレスやスクワットで約20%の筋力向上
投与量が多いほど、筋肉量と筋力の向上が著しくなることが確認されました。
この研究では、テストステロンの投与量が筋肉量や筋線維に与える影響を調べました。
高用量グループ(600mg/週): 筋線維の断面積が最大30%増加
速筋線維の成長: 瞬発的な力を発揮する速筋線維の顕著な成長が確認され、筋力とパフォーマンスが向上
低用量グループ(25mg/週): 筋肥大が見られたものの、増加率は高用量に比べて小さい
この研究では、テストステロンの用量に応じた筋肥大効果が確認されました。特に、筋トレを行わずとも筋肉が増加することが示されています。
低用量: 筋肉量の増加は見られるが、効果は限定的
高用量: 用量が増えるほど筋肉量の増加が顕著に
テストステロンが体内で筋タンパク質の合成を直接促進し、筋肉組織を増やすことが明らかになりました。
これらの研究から、アナボリックステロイドは筋トレの有無にかかわらず筋肥大効果を持つことがわかりました。特に、
筋トレと併用することで効果が倍増
用量依存的に筋肉量が増加
長期使用で筋肥大効果が持続
しかし、これらの研究はいずれも大学病院の厳格な管理下で行われたものです。副作用のリスクや健康への影響を十分に考慮しながら行われた点を忘れてはいけません。
アナボリックステロイドの使用は、適切な医療監視のもとで行うことが必須です。使用量や期間、そして筋トレの併用が筋肥大に与える影響を最大限に活用するためには、専門医の指導を受けることが重要です。
シンメディカルクリニックでは、筋力トレーニングやサプリメント、治療のアドバイスを行っています。気になる方はぜひ一度ご相談ください!
それでは、次回のコラムもお楽しみに🤗
👨⚕️ふっきー先生@医療ダイエット専門 https://www.youtube.com/@dr.fukky.
👨⚕️モテ男作る医者Dr.はまだ【シンメディカル】 https://www.youtube.com/@shinmedical
😊「筋トレにおける「筋トレにおける「最適な食事バランス」を深掘り!」についてこちらの記事でもご紹介しています。こちらをクリック
😊「筋トレにおける「最適な食事バランス」第2弾!」についてこちらの記事でもご紹介しています。こちらをクリック
【新宿院】
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目27−1 新宿第一ビル 4階
TEL 03-6384-1714
【大阪院】
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目3−1 大阪駅前第1ビル 3階
TEL 06-4256-8061