こんにちは!シンメディカルクリニック、ドクターはまだです。
今日は「合法ステロイド」とも呼ばれるSARMsについて詳しくお話ししたいと思います。このSARMs、最近特に若者の間で注目されています。手軽に筋肉を増やせる、効果が高い、副作用が少ない――そんな甘い誘惑に引き寄せられて安易に使用を始める人が増えています。
しかし、SARMsは「筋肉をつけたい」という願いを叶える一方で、適切な知識と医療監督なしに使用することは非常に危険です。リスクを知らずに使うことは、身体的にも精神的にも取り返しのつかない結果を招く可能性があります。
今日は、SARMsがどのようなものなのか、その作用、リスク、そして若者が陥りやすい誤解について深く掘り下げていきます。ぜひ最後までお付き合いください。
SARMsとは?
SARMs(Selective Androgen Receptor Modulators)は、筋肉や骨のアンドロゲン受容体に選択的に作用する化合物です。簡単に言えば、「筋肉や骨だけにアプローチするステロイド」と考えられることが多いです。
しかし、この「副作用が少ない」というフレーズが、多くの若者を安易な使用に走らせている原因の一つです。次に、SARMsの危険性について詳しく見ていきます。
若者が陥るSARMs使用の罠
1. 手軽さへの誘惑
SARMsは一部のオンラインストアやジム仲間から簡単に手に入れられる場合があります。「薬を飲むだけで筋肉がつく」「筋トレが不要」という安易な宣伝が、特に若者にとって魅力的に映るのです。
2. 副作用が少ないという誤解
「選択的に作用する」「ステロイドより安全」といった宣伝文句が、SARMsの危険性を覆い隠しています。実際にはSARMsには多くの未知のリスクがあり、長期使用の安全性は証明されていません。
3. コストの低さ
従来のアナボリックステロイドに比べてSARMsは比較的安価で手に入るため、学生や若い社会人が購入しやすいという背景があります。しかし、安価な製品の中には偽造品や有害な成分を含むものも多く、使用者が知らない間に大きなリスクを負うことになります。
SARMsの危険性:知らないと後悔するリスク
SARMsの副作用やリスクについて、科学的根拠に基づいて解説します。
1. ホルモンバランスの乱れ
SARMsの使用は、体内の自然なテストステロンの生成を抑制します。これにより、性欲の減退、エネルギーレベルの低下、気分の不安定化、さらには筋肉の維持が困難になるといった影響が生じる可能性があります。特に、使用を中止した後に自然なホルモンバランスを回復するのは非常に困難です。
2. 肝機能障害
SARMsは肝臓に負担をかけることが報告されています。高用量の使用や長期的な使用では、黄疸や肝炎、さらには肝不全のリスクを引き起こすことがあります。特に自己判断での使用は、このリスクを高めます。
3. 視覚障害
SARMsの中でも特定の種類(RAD-140など)は、視界が黄色く見える、暗い場所で視力が落ちるなどの視覚的な問題を引き起こすことがあります。この副作用は一部の使用者にとって日常生活に大きな影響を与えます。
4. 心血管疾患のリスク
SARMsの使用は、コレステロールバランスの悪化を招くことがあります。具体的には、悪玉コレステロール(LDL)の増加と善玉コレステロール(HDL)の減少が報告されており、これにより動脈硬化や心臓病のリスクが高まります。
5. 精神的な影響
SARMsの使用により、攻撃性の増加や気分の不安定化が報告されています。一部の使用者は、これらの精神的な副作用を過小評価しているため、日常生活や人間関係に問題を引き起こすケースもあります。
市場の危険性:偽造品と未承認製品のリスク
SARMsのもう一つの問題点は、その品質管理の不透明さです。オンラインストアで販売されているSARMs製品の多くが、未承認の成分や偽造成分を含んでいることが研究で明らかになっています。
具体例:米国医師会雑誌『JAMA』の研究
2017年の研究では、44種類のSARMs製品を分析した結果、39%が違法な成分を含み、25%がラベル表示と一致しない内容物を含んでいることが報告されました。これにより、使用者は知らない間に危険な化学物質を摂取している可能性があります。
SARMsの正しい理解と医療的アプローチ
SARMsを安易に使用することは避け、専門的なアプローチを取ることが何よりも重要です。
1. 医師や専門家の監督
SARMsを使用する場合は、必ず医師や専門家の監督のもとで行うことが必要です。特に、長期使用を計画している場合は、ホルモンバランスや肝機能、心血管系の状態を定期的にモニタリングする必要があります。
2. 副作用が現れた場合の対処
SARMsの使用中に副作用が現れた場合、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。副作用を放置すると、取り返しのつかない健康被害を招く恐れがあります。
3. 代替案を検討する
筋肉を増強したい場合、栄養学やトレーニング法を見直すことで、SARMsを使用せずに安全かつ効果的な結果を得ることが可能です。当院では、個々の目標に合わせたトレーニングプログラムや栄養指導を提供しています。
まとめ:若者へのメッセージ
SARMsは、短期間で筋肉を増やしたいという願望を叶える一方で、多くのリスクを伴います。特に若者にとって、「手軽さ」や「安全性」という誤ったイメージは非常に危険です。適切な知識を持ち、医療的なサポートを受けながら正しい判断をすることが、健康を守る第一歩となります。
もしSARMsの使用を検討している、あるいは既に使用している方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院までご相談ください。健康リスクを最小限に抑えるためのサポートを提供いたします。
それでは、次回のコラムもお楽しみに🤗
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